8月~9月の作業と管理 講師K会長
残暑厳しいこの季節、特に雑木は葉の面積が大きいので葉やけに注意
秋の展示会に使いたい樹は特に注意し 寒冷紗など遮光したで管理すると良い
松柏類は、乾燥すると葉ダニが発生しやすくなるので
水遣り以外にも、葉水をするなど工夫すると良い(朝夕の霧吹きも有効)
水切れ防止の為 腰水潅水も良い方法ですが、夕方には一度乾くように調整する事
水切れさせると、葉やけだけでなく 実を落としたりするので注意
水切れ防止工夫の話の時に、家でやってるペットボトルの方法を紹介してくれました。
例会の数日前に、遊びに来てくれた時
ノー寒冷紗&ペットボトルに感心!感心!っと言ってくれていたのです♪
花芽文化期7月~9月 この時期の施肥をしっかりと
P リン酸 ・ K 加里 ・ N 窒素 のうち
PKを与え 苦土も配合されている肥料を選ぶと良い
家では、IB化成 PK40 バイオゴールド ナルコ を使い分けています
玉肥も良いのですが、鳥や猫が食べに来たり ハエや蛆・・・もちろん臭いも
IB化成&PK40は、農協で大きな袋で買うと格安ですが・・・めっちゃ大量なので
何人かで分けたら良いかも?です
老鴉柿の蔕のところに白っぽいアブラムシがつくので注意(蟻がくるので分かる)
この白いの何かな?って思っていたところで、ちょ~ど聞けたのでラッキ~でした。
あと、カメムシ!!カメムシってくっさ~いだけかと思っていたら!!
茎や葉のエキス(汁)?を吸って実物なんか落としちゃうらしいのです(驚)
適期作業
黒松 芽かき ・ 五葉松 植替え(古葉がパラパラ落ちた頃) など
鉢、飾りについて 講師Yさん
全日本小品盆栽協会の資料を基に
卓(タク)の名称および各部所の呼称を統一された事の説明がありました。
(画像クリックで大きくなります)
◆棚卓(タナタク)の例
富士(フジ) ・ 阿蘇(アソ) ・ 六甲(ロッコウ) ・ 伊吹(イブキ) ・赤城(アカギ)
箱根(ハコネ) ・ 満月(マンゲツ) ・ 三日月(ミカヅキ) ・ わらび
◆床飾りの例
床飾り(トコカザリ) ・ 平飾り(ヒラカザリ)
講師のYさん
色々な形の鉢を持参し、実際に手取りながらの講習
万が一割れても諦めがつくのを持って来た っとか言って笑わせてくれました。
写真もっとたくさん撮りたかったんですけど、夢中になって見ていたので(汗)
水切りのある鉢
(昔は如雨露で水やりしていたので、水はここまでの合図と言われているそうです)
登り窯で焼成された水盤
みんなこれに夢中になってましたね~♪写真で伝わるかな?
水石
ほんと水石って想像遊びみたいな感じで
はまったら抜けられなくなりそうで・・・今のとこ手を出さないようにしています(笑)
芽かき作業中の黒松
この写真ではピンセットで作業していますが
慣れないうちは、鋏で切った方が失敗が無く良いそうです
今回、ある会員さんから これがどうなった っと結果が見れないとピンっとこない
っと貴重な意見が出ました。
Kさん、同じ樹でやってくれって言われてるんだけど・・・っと
生き物なので・・・なかなか計画通りにはいきません。
松編(夏の芽切りを休んだ樹)
秋の抑制作業(九月一杯)
芽切りを休むことは、言葉で言う程簡単な作業ではない。
春からの新芽を切らずに伸ばすと 新葉と古葉を残して生長期を過ごす事が出来る
従って各枝は勢いを増す事になるが、反面フトコロ芽は強い芽の勢いに負けて
強弱差が広がり 枝枯れなどの問題が生じる
フトコロ芽を守る ことは盆栽の枝作りの基本
ワンシーズン芽切りを休んだことで枝の勢いはかなり改善されているはず。
そこで秋に新梢を抑制して間伸びの解消と
フトコロ芽の維持に努める必要がある
その方法
強く伸びた芽に対しては新芽の中程で剪定(中芽切り)で抑制をかける
芽の伸びが極端に強くないものは、古葉を抜いて抑制
弱いものは古葉を残してバランス調節の手法で
黒松の秋芽切り (夏の芽切りを休んで秋に芽切りする方法)
◆方法
夏芽切りと同様に新葉と古葉の境界で切る
(もっと追い込みたい場合は、葉のあるところで切っても吹く可能性は大)
◆目的
樹勢を回復させながら、枝の維持 枝岐れを作るメリットが有る
但し、芽の強弱差が大きくなって樹形が乱れ易い欠点があるので
完成樹に対しては不向き
◆条件
十分な肥培をかけ、樹勢が良い事が大前提
◆期待できる効果
樹勢が乗っていれば、多くの胴吹きが期待できる
生長期に新芽を伸ばせる為、太りが得られる
太りと、小枝作りが両立出来る(半完成樹向き)
◆注釈
二番芽は展開せず、翌春に動き始める
二番芽の他に多くの胴吹きが得られる利点がある
来月 9月15日の講習は「適期作業ワンポイント」です。
石灰硫黄合剤 共同購入希望受付
秋の展示会、文化祭参加の打合せ(ポスター配布)
奇数月は交換会も開催しています。